こんにちは、カリフォルニアVRスタートアップ「イマース(immerse)」が運営する英語学習メディア「イマースラボ」で英語を研究している「ITSUKI」です。
恐らく今回の記事を読んで頂いている貴方は「海外の企業の就職活動をしている、もしくはしたい」方だと思います。
実際に海外の企業に採用応募しようと思ったそんな時に避けては通れないのが、
①レジュメ(履歴書)・カバーレターの「筆記審査」
②インタビューの「口頭審査」
この大きく2種類に分けられる就職活動です。
私は現在アメリカの会社で働いているからこそ分かりますが、海外の「就職活動」は日本人にとっては異国ということもあり特に大変で、苦労したからこそ皆さんには苦労して欲しくありません。
そこで今回は、その中でも日本にはない「カバーレター」にフォーカスしてわかりやすく解説していきたいと思います!
【はじめに】カバーレターについて知ろう!
アメリカでは就職活動で、応募したい会社に対してレジュメとカバーレターを提出するのが一般的です。
でも、そもそもカバーレターって一体何か知っていますか?
日本だったら、履歴書、エントリーシートの2つを就職活動の基本書類として扱いますよね。
皆さんの中にも、聞いたことがある人がいるかもしれないですが、レジュメは日本の履歴書に当たります!
それでは、カバーレターはエントリーシートに当たるのでしょうか?
カバーレターってどんな書類?
結論を先に言います。
カバーレターは一言で言うと、
職歴、学歴等の履歴書に書き込むもの以外のアピール
になります。
なんだかざっくりしているなと思った方もいると思います。
内容は、個人情報や、会社の情報も含むのですが、カバーレターの大きな目的は志望動機、自己PRを伝えることになります。
そういう意味では、応募する会社ごとに異なるエントリーシートとよく似ていますね!
カバーレターとレジュメの違いは?
ここで一度しっかりとレジュメとカバーレターの違いをはっきりとしておきましょう!
レジュメは、職歴、学歴、資格といった客観的事実を淡々を並べる書類と言えます。
それに対してカバーレターは、
企業との相性や、自分の思っている自身の強み、証明書はないものの大切なスキルであるコミュニケーションスキル、論理的思考力といった能力を、エピソードや理由を絡めて採用者に伝える書類になります。
誰しもが、証明書や達成した「客観的事実」としては書けないけど、実際に役に立つ強みや考えという「主観的主張」は持っていますよね。
カバーレターの本文には、自分のエピソードを絡めることで証明しにくいことも伝えることができるのです!
カバーレターで「何を」見られているのか?
カバーレターは自分の具体的なエピソードとともに特有のスキルを伝える書類でしたね。
履歴書よりも、より自由に意見を伝えることのできる書類になりますので、応募者の人間性(この人は会社に入っても頑張ってくれそうか?)やその会社文化へのマッチング(優秀だけど性格的にうちの会社と合うか?)などを判断しています。
そのため、カバーレターは採用者側から見ても大切な書類になってきます。
採用者の目線になって考えてみよう!
ある会社「A社」が2名程社員を応募しており、集まった人の履歴書の「技能・実績」から判断して10人の応募者が残しました。
ただ、A社も10人全員を面接する時間はありませんのではじめにカバーレターから判断して5人に絞り込みます。
さらに、インタビューでは面接担当者から、そのカバーレターの内容・エピソードを元にした具体的な質問が出されるでしょう。
以上の例のように、カバーレター具体的に使われることもあります。
ここまでくれば、カバーレターがいかに重要なものか分かって頂けたかなと思います。
1.カバーレターとは?
「履歴書に書き込むもの以外のこと」をアピールするものであり、「志望動機や自己PR」を伝えるもの
2.カバーレターとレジュメの違いは?
レジュメが「客観的事実」を並べる書類に対して、カバーレターは「主観的主張」を記入する書類
3.レジュメで何を見られているのか?
会社への「適正」や「文化マッチング」
【重要】カバーレターの内容・構成
それでは実際のカバーレターの構成は、どのようになっているのでしょうか?
カバーレターは基本的に下の画像の様に、
①個人情報や会社の情報を含む【冒頭】
②志望動機と自己PRを含む【本文】
③カバーレターのサインと同封書類を含む【結び】
以上の3パートに分かれています。
※上記カバレターは架空の人物を想定して作られております
それでは、実際にカバーレターに何を書けば良いのか、一つずつ丁寧に見ていきましょう!
①カバーレターの【冒頭】
画像「カバレター構成例」の①にあたる部分が、カバーレターの【冒頭】に当たります。
ここでは、主に個人情報と、会社の情報を含みます。
具体的には、
- 名前
- 住所
- 電話番号
- E-Mail adress
- Mr. または Ms. [採用担当者の名前]
- 応募している会社名
- 会社の住所
- 日付
採用者側にも、誠実な人間性を示すために、しっかりと誤字がない様に情報を伝えることが重要です。
具体的には、次のような冒頭になります。
就職活動全体にも言えるのですが、カバーレターに使うメールアドレスとしては、自分の名前が入っていて、採用者もすぐわかる様なメールアドレスを作っておくと良いでしょう。
雑多なメールアドレスと一緒にしておくと、返信のメールも見逃してしまうかもしれません。
メールアドレスはgoogleのEメールアカウントでも問題ありません。
②カバーレターの本文
画像「カバレター構成例」の②にあたる部分がカバーレターの【本文】に当たります。
カバーレターの本文パートは以下の様な構成になっています。
- Dear Mr. または Ms. [採用担当者の名前]
- アピール文
この中心を占める【本文】がカバーレターの大部分を占めることになります。
それでは、本文は具体的にどのように書けば良いのでしょうか?
基本的に、次の形式を守れば有効なアピールができるでしょう。
第1段落 希望の職種と志望動機を書く。
第2段落 その職種に必要とされるスキル、能力と自分の強みが重なっていることを主張する。さらにスキルや能力を実際に使った経歴、経験を具体的なエピソードを絡めて詳しく紹介する。そこで実際に問題を解決したり、達成したことを述べられればさらに良いです。
第3段落 再度、会社に貢献したい気持ちとカバーレターを読んでいただいたことへの感謝の気持ちを述べる。
具体的には次のような本文になります!
日本語で見てみよう!
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教育と経験を考慮すると、私は、貴社の日本マーケティングプロジェクトの理想的な候補者と考えられるのではないでしょうか。資格についてより詳細な説明をする機会を頂ける場合、Taro.tanaka@cove.com(メールアドレス)からご連絡お願い致します。
履歴書を添付しました。この度は、ご検討いただきありがとうございます。ご連絡をお待ちしております。
ここで紹介した文章を簡単に説明すると、
- はじめに軽い自己紹介をする。
- 希望職種への応募の旨を伝える。
- 自分の教育的なバックグラウンドを織り込み、志望動機を伝える。
- さらに、応募している職種に必要なスキルを培った経験をその理由とともに伝える。
- 以上で述べたことを考慮すると自分が会社にふさわしい人材であるということを伝える。
- 連絡先とお礼の言葉を伝える。
本文は以上の様な流れになります。
③カバーレターの結び
カバーレターの結びは、次のようなフォーマットは基本的に以下の様な情報を記載することが多いです。
- 「Sincerely」と書く
- その下に自筆のサインを書く。
- 名前をタイプして入力。
- レジュメ等の同封書類の情報を書く。
具体的には次のような結びが通常です!
結びパートのサインに関してですが、ここは手書きとタイピングの両方を入力しておきましょう。
印刷まではサインの欄を空欄にしておき、印刷後に書くことで出来ます。
また、最後に Enclosure: Resume とありますが、これは、「同封物にレジュメがありますよ」ということを伝えるためにあります。
【注意】カバレター作成の注意するポイント
さて、ここまでの手順に従ってカバーレターを書き上げました!
「さあ提出するぞ」、ってちょっと待って!
このままカバーレターを提出することはちょっと危険です。
というのも、書き上げている最中に内容のずれがあったり、採用者にとって知りたい情報でない余分な情報、また誤字・脱字は誰しも必ずあるからです。
プロフェッショナルな書き手である作家さんでさえも、編集者さんや出版社の校閲部門にしっかりと確認をしてもらっています。
ましては普段書き慣れていない「英語の面接書類」など言わずもありません。
そこで、書き上げたカバーレターを一度誰かに見てもらい、客観的にチェックしてもらいましょう!
具体的なチェックポイントを挙げておきます。
- フォーマットは統一されているか
- 基本情報に間違いはないか
- 職種とあなたの強みが一致しているか
- アピールの説明が独りよがりでなく、伝えることを前提に書かれているか
- カバーレターの一部を使いまわしている場合は、内容と名前がその会社にあっているか
- 一文一文が長くなっていないか
- 接続詞が適切か
- 誤字がないか
- 宛先があっているか
もちろん、応募する会社によっては上記にあげた注意点以外にもチェックしないといけない点はあると思いますが、基本的なミスに関しては、以上のチェックを行えば避けられるでしょう!
【まとめ】しっかり海外就職に準備するために
みなさん、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
カバーレターが一体なんなのか、何をどう書けば良いのか参考になったなら幸いです。
しかし、実際の就職活動には、まだ、日本人で最も苦手な人が多い英語でのインタビューが残っています。
インタビューは事前対策として話す内容を紙などに書き起こし、実際に何度も読み上げて練習することが「内定」への最も近道だと思います。
ただ、「一人でフレーズを覚えるのは苦手だし、本当にうまく面接で答えられるか不安だ」、「事前に面接練習がしたい」思う人もいると思います。面接などは実際に会場に行って面接をするまで基本的には練習できないので多くの人の不安要素でもありますよね。
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